設立趣旨書

 

さまざまな理由から法律を犯し、非行をおこなう少年・少女が後を絶ちません。

非行が起こる周りには、被害者・加害者・被害者や加害者の家族や恋人や友人・地域の人々まで多くの人が存在しますが、非行が起こると誰しもが苦しみ、悲しみます。

この度、設立した法人は、加害者の立場である少年・少女と、さまざまな社会的役割の中で関わりを持ってきた人たちが発起人となり構成されています。発起人メンバーは、年齢・職業・バックグラウンドは異なりますが、共通している目的を持っています。

 

『非行を行った、少年・少女の本音と希望を基に、再非行防止サポートを実施し、再非行を減らし、笑顔を増やしたい』

 

立ち直りには本音と希望に沿った『住まい』『日中生活』『余暇』が揃うこと、そして、夢・目的・目標を定めながら、更新を繰り返していくことが必要だと考えております。

発起人メンバーは、これまで非行を行った少年・少女に対して、それぞれの所属団体で余暇支援を実施してきた人が中心となっています。そのため、余暇支援を行う団体との連携を大切にしていきながら、私たちの法人では住まい・日中生活の支援を主に行っていきます。

私たちが考えている住まいの支援とは、衣食住の整備をすることだけでなく、同居している家族や恋人、又は、同僚の人との良好な関係を築くこと、お金の使い方なども含めています。

私たちが考えている日中生活の支援とは、就労・就学のマッチングと定着です。

非行少年・少女は、さまざまな背景を持っていますが、大切な人と心から笑い合い、幸せになりたい!という願いを、心の奥底に持っています。再非行を行うことなく、大切な人と心から笑い合い、幸せになる力を自身に内在していますが、その力を一人で発揮することが困難です。

最後になりましたが、発起人の一人である、私も、過去は非行少年でした。現在は、再犯をすることなく2児の父となり、福祉の仕事をしながら、逮捕された少年たちの立ち直り支援の活動をさせてもらっています。

私が、非行から立ち直りを果たし、大切な人と今、心から笑い合い幸せな日々を送ることができているのは、僕を信じて涙を流してくれた調査官、再非行を繰り返していたのにいつも笑顔で受け入れてくれた保護司、夢を語り合ってくれた法務教官、スキーに連れて行ってくれた警察官、立ち直りの決意を決めたけど震えていた私を支えてくれた弁護士、自分の命を削りながら私に分け与えてきてくれた家族など、さまざまな人のおかげです。一人では、立ち直ることはできませんでした。

だから私たちは、非行少年・少女の家族や、各関係機関、地域の人と、手を合わせながら『非行を行った、少年・少女の本音と希望を基に、立ち直り支援を実施し、再非行を減らし、笑顔を増やしたい』。

私たちは、上記記載内容に、真心を込めて、設立趣旨とさせていただきます。

 

平成26年3月30日

NPO法人再非行防止サポートセンター愛知

高坂 朝人