【2019事業】全国再非行防止ネットワーク協議会
事業名:罪を犯した青少年の社会的居場所全国連携拡充事業
団体概要 |
2015年頃から、NPO法人「食べて語ろう会」(広島県)・NPO法人「チェンジングライフ」(大阪府)・NPO法人「再非行防止サポートセンター愛知」(愛知県)の3団体は、地元を変えて生き直しをすることを決めた非行少年に対して、連携して出院後の社会復帰と社会自立を支援してきました。しかし、県域を越えた社会復帰支援については、県によって支援方法についての見解の相違があるなど、容易には進まない現状がありました。また、一方で、社会での受け皿がないために出院延期になったり、少年院出院後に家庭が崩壊して居場所を失ったりするなどの課題が浮上し、そういった状況下にある罪を犯した青少年についても、身元引受活動を開始しました。 これらの活動を通じて、上記3団体で相互に情報交換や連携を重ねた結果、「再非行を防止するための環境づくりには、県内だけにとどまらず全国連携の仕組みが不可欠である」との考えで一致し、2018年8月、「全国再非行防止ネットワーク協議会」設立に至りました。 |
助成事業概要 |
平成30年度犯罪白書では少年院出院者は2475人。そのうち家庭に戻れない少年は20%います。家庭に戻れない少年の社会での受け皿の第一は、住込み就労か更生保護施設ですが、就労困難な場合には、出所後の帰住先の調整が難航し、その結果、出院時期が延期になることもあります。また、不良交友を断ちたい等の理由で出身県外での立ち直りを希望する少年の帰住先の調整も困難な状況にあります。これらの少年の受け皿の一つとして、「自立準備ホーム」がありますが、現在「自立準備ホーム」の全国的なネットワークは存在せず、連携等が困難な状態であり、その役割を十分果たせているとは言い難い状況です。 本事業では、出院後の帰り先がないために少年院を出院延期となっている非行少年や、県域を超えて立ち直りたいと考えている罪を犯した青少年が、再非行することがなく安心安全に暮らし続ける地域づくりの創造を軸に、官民が一体となった仕組みづくりと「自立準備ホーム」のネットワーク構築の環境整備を実現します。 |
事業地域 | 全国 |
事業期間 | 2020年3月~2023年3月 |
総事業費用 | 12,729,000円 |
団体ホームページ | https://www.facebook.com/zensaikyo/ |